医療機関に勤めていた頃のあるじ、こう思っていました。
『どうして日本は皆保険制度があって、これだけ病院・クリニックがあるのに自費の整体院があるのだろう?』と。
折りしも、芸能人がかかりつけ整体師による洗脳疑いのニュースで騒がれていたこともあります。
やがて、こう思い至りました。
『みんな、話を聞いて欲しいのだ』と。
医療機関は、沢山の方が診察を受けに来ます。
限られた時間の中でその全員を診終えるには、どうしたって診察時間の短縮化・効率化をしなくてはいけません。
おのずと、重篤性・緊急性の低い方は短い診察時間で終えられがちになります。
(これはそもそもの医療機関の存在意義・仕様上ある程度は仕方ないと思います。治療不要なのに酔っぱらって救急車をタクシー代わりにした人への対応など、医療従事者の皆様には本当に頭が下がります)
でも、です。
例えどんなに重篤性・緊急性が低かろうとも、患者さんにとってはたった一つしかない心身です。心配だし不安だし、自分に起きた異変をちゃんと理解して欲しい、『この自分を、ちゃんと見て欲しい』と思うわけです。
「パソコン上でデータ見てるだけの3分診療」じゃ、そりゃ満足しませんよね。
だからこそ、セラピストが必要なのだと思います。
辛いお客様の胸の内を理解すること。
医療機関にかかる程ではないと思い込んでいる方を、適切な検査・治療に導くこと。
疾病に罹ってからではなく、予防医学的健康方法を伝えること。
それがセラピストの領分。
対して医師の領分は、セラピストの領分を超えた重篤性・緊急性の高い方への適切な検査や治療。
そんな風に、双方補完的なものではないかと、あるじは考えています。
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